本紙元代表理事・多田元さん(左)、奥地圭子さん(右)
2020年7月12日、当新聞社の理事会・社員総会が開催されましたが、この日、多くの理事・社員が退任・退社することになりました。山下耕平、木村砂織、関川ゆう子、山口幸子の諸氏に私、奥地です。
また、その期日と前後して、代表理事の多田元、社員の石井妙子、大岡桂子、小林繁雄、山田万里子より退任・退社の届出がありましたので、計10名が退任・退社いたしました。
紙面にて、お知らせさせていただいたように、名古屋支局と大阪通信局も閉鎖いたしましたので、今後は、東京編集局一本の体制となります。
理事・社員の退任理由はそれぞれによりますが、本紙創刊以来、新聞を支えてきたメンバーがこれだけ多く一度に交代するわけですので、紙面をお借りして、読者のみなさまに、ご挨拶させていただくことになりました。
ここでは、辞められた10名の代表としてではなく、私個人としての思いを述べさせていただきます。
本紙創刊は、1998年5月1日です。学校復帰を迫られる苦しい状況を変えようと、親の会やフリースクールをつくり14年、登校拒否・不登校を考える全国ネットワークを結成して7年が経ったころ、不登校を発信する自分たちのメディアがほしいと、私は感じていました。マスコミの取材が何かちがうのです。
具体的に一歩を踏み出したきっかけは、97年9月の長期休み明け自殺(淡路島・静岡)や「学校が燃えてなくなれば行かなくてすむと思った」と語った生徒の放火事件でした。
本来ならこの子らは学校を休んでもよいはずなのに、学校以外の場もあることを知らされていない!!
さっそく、名古屋の多田元さん、大阪の山田潤さんを訪ね、また全国ネットに協力を得て、東京シューレの親、スタッフも手伝い、月2回ではありますが、わが国唯一の不登校専門紙が誕生しました。
以来22年、一時は廃刊も考えるほど部数が減ったときもありましたが、石井編集長を始め、職員一同のがんばりや読者のみなさまのご協力もあり、無事にⅤ字回復いたしました。
いのちの側に立ち、当事者目線で発信してきた22年は、不登校の子どもや親を支えてきただけでなく、社会の不登校観を変えることにも一定の役割を果たしたと思います。
ここまで共に歩んでくださったみなさまに心より御礼申し上げるとともに、若手中心の発行体制となる本紙へのご支援を引き続きよろしくお願いいたします。(奥地圭子)
役員人事の変更や通信局閉鎖などのお知らせ
弊社は7月12日に開催した社員総会および通常理事会において、理事の退任、大阪通信局の閉鎖などを決定しましたのでお知らせいたします。
1. 新体制の理事
石井志昂(代表)、小熊広宣、茂手木涼岳
2. 理事の退任
奥地圭子(代表)、多田元(代表)、木村砂織、関川ゆう子、山下耕平。※多田元は6月末で退任
3.大阪通信局閉鎖のお知らせ
本紙、大阪通信局は7月31日をもって閉鎖いたしました。購読などのご連絡・問い合わせは下記までお願いいたします。
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