不登校新聞

536号 2020/8/15

ガチひきこもりのまま、震災現場で働いた日々のこと

2020年09月11日 16:08 by shiko
2020年09月11日 16:08 by shiko

連載「ひきこもって見えてきた道」vol.2

 長崎の県北で生まれ育った僕は、小学6年から不登校になった。原因は今でもわからないが、学校生活を送るなかで強いプレッシャーを感じていたのだと思う。

 そんな僕に母は学校へ行くことは強制しなかった。中学校はほとんど行かずにひきこもり、高校は定時制に通ってなんとか卒業し、県内の企業に就職した。

 だが職場での人間関係に悩み1年もたたずに退職。20歳のころ、ふたたび家にひきこもった。

 その後は数年間、家でひきこもりながら「自分は社会の役に立たないダメな人間だ」「誰からも必要とされない無価値な存在だ」と思うようになった。

 僕は母と2人で暮らしており、母が仕事に出かける際、扉の音がバタンと閉まる度に心のなかで母に謝り続けた。

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