不登校新聞

540号 2020/10/15

日本初の変わったフリースクールが福島県郡山市に誕生

2020年10月13日 14:03 by kito-shin


小関翼さん

 2020年5月12日、福島県郡山市に新しいフリースクールが誕生した。その名も「フリースクールトレーラー」。コロナ禍において新たな居場所をつくることに踏み切った思いについて、スタッフの小関翼さんにお話をうかがった。

* * *

――「フリースクールトレーラー」とはどのようなものなのでしょうか?

 福島県郡山市にある「福島コトひらく」という施設にトレーラーハウスがあるんです。タイヤを修理し、けん引できるトラックさえあればいつでも動かせる本物のトレーラーハウスです。そこを借りて今年5月からフリースクールを始めました。

 福島県には「ビーンズふくしま」(福島市)や「寺子屋方丈舎」(会津若松市)など、20年以上活動しているフリースクールがありますが、県全体で見た場合、フリースクール自体の認知度はまだまだ低いというのが実状です。

 郡山市内で話を聞いてみても「フリースクールって都会のものだよね」「そんなにやっている人はいないから」という反応がとても多かったんです。

 こうした状況を少しでも変えようと思って始めたのが、インターネットで寄付を集めるクラウドファンディングでした。

 たんに資金集めというだけでなく「フリースクールという居場所が全国にあって、それを郡山市で新たにつくります」ということを広く知ってもらう機会にできないかなって。

 結果的に60人の方に支援していただき、そのなかには郡山市内の方もいました。地元に応援してくれる方がいるという状況で始められたことが何よりうれしかったですね。

関心でなく監視

――活動を始めてみて、どういったところに難しさを感じますか?

 「フリースクールトレーラー」のことを地元情報誌に取り上げてもらったんですが、残念ながらまったく反応がありませんでした。

 じゃあ不登校の子どもがいないかというとそうではない。データを見るかぎり、郡山市内の不登校は増えていて、年間30日以上の長期欠席者の半分は不登校としてカウントされています。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

理由を求める私たちに警笛、わかりにくいのが人間ですよ

543号 2020/12/1

「自分はなんで生きているんだろう」BiSHアイナが語った不登校の理由

542号 2020/11/15

「治せない弱さが持ち味になった」俳優・佐藤二朗が伝えたいこと

539号 2020/10/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

543号 2020/12/1

「不登校の理由にわかりやすさのみを求めることは暴力的です」と語るフリーライ...

542号 2020/11/15

その歌唱力で存在感を示している「BiSH」のアイナ・ジ・エンド。不登校や高...

541号 2020/11/1

中学1年生から不登校だった女性(24歳)に取材。声優を夢見て進学したものの...