不登校新聞

543号 2020/12/1

フリースクールの選び方において、大事なポイントは3つあります

2020年12月01日 10:45 by motegiryoga
2020年12月01日 10:45 by motegiryoga

連載「すまいる式 子どものわかり方」vol.37

 今回のテーマは「フリースクール(居場所支援等)の選び方」です。保護者の相談は次のとおりです。

 「子どもが不登校になってしばらくたちました。今では家で元気にすごすようになり、最近はフリースクールに少し興味が出てきたようです。親としても、家にずっといるよりは、そろそろどこかへ行ってもいいのではないかと思っています。そこで、いろいろと調べてみたのですが、活動内容などがぜんぜんちがっていて、どこがよいのかわかりません。検討するうえで、何かポイントがあれば教えてください」。

 この相談の答えは、「『よいところ』はきっと子どもが知っている」です。そして、親として大事にしたいポイントが3点あります。「子どもがどこにいたいのか知ること」、「子どもの気持ちを大事にすること」「子どもの安心安全を確保すること」です。

可能性のひとつ

 まず、「子どもはどこにいたいのか」を考えてみると、フリースクールにかぎらず、あらゆる可能性があると思います。それまで絶対的な存在だった学校も同じように、可能性のひとつとして捉え直すことができた子もいます。ほかにも塾や習い事、図書館などの公共施設、家庭のなかも含めて、子どもが「居たいな」と思える場がどこなのかをしっかりつかむことが一番大切なのだと思います。

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