不登校新聞

543号 2020/12/1

理由を求める私たちに警笛、わかりにくいのが人間ですよ

2020年12月01日 10:22 by motegiryoga

 今回インタビューしたのは、フリーライター・武田砂鉄さん。武田さんは『わかりやすさの罪』などの著書を通じて「わかりやすいメッセージ」が持つ危うさについて発信している。なぜ「わかりやすい」ことが危ういのか、お話をうかがった。

***

――私には不登校の経験があるのですが、先生から何度も不登校の原因を聞かれました。しかし、わかりやすい説明ができず、つらい思いをしてきました。

 人って、わかりやすい理由を見つけることで安心するんですよね。子どもの不登校の原因を、「〇〇だから登校しない」というわかりやすい理由に絞り込み、先生はそれをどうにかしようとする。先生にとっては、ほかの子が不登校にならないための改善策なのかもしれませんが、子どもからすれば複数の理由があるかもしれないし、言葉の奥にある本心を先生が取りこぼしているかもしれない。わかりやすい理由のみがすくい上げられて、ほかの理由が排除されているとしたら、暴力的なことです。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

新学期目前、今の子どもの心境は。4つの行動パターンと対応方法

551号 2021/4/1

子どもの人権を守るために、子どもの居場所で取り組むべき4つのこと

550号 2021/3/15

「学校に行きたくない」と言われたら。子どもの気持ちとの向き合い方

548号 2021/2/15

読者コメント

バックナンバー(もっと見る)

551号 2021/4/1

みんながあたりまえにできることが、自分だけできない。そんな生きづらさは「発...

550号 2021/3/15

岩手県で不登校や引きこもりに関する居場所や相談などの活動をされている後藤誠...

549号 2021/3/1

元小学校教員であり、不登校の子を持つ親の加嶋文哉さん。生活リズムへの対応へ...