不登校新聞

544号 2020/12/15

教育学者・内田良が「校則はもっとゆるくていい」と考える理由

2020年12月15日 11:14 by kito-shin
2020年12月15日 11:14 by kito-shin


教育学者・内田良さん

連載「仮説なんですが…」vol.41

 2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちは連日にわたって子どもの安全・安心を考えつづけました。学校のさまざまな教育活動は、縮小や廃止などの対応を迫られることになりました。

 校則もその一つです。学校にはたくさんの理不尽な規則があります。それがコロナ禍のなかで「ゆるく」なりました。

 最初にゆるくなったのは、マスクの色でした。校則ではしばしば、身に着ける物の色が指定されています。派手な色は「華美なもの」であり、子どもの生活や学校の秩序が乱れることにつながっていくと懸念されるのです。

 マスクについては、白のみとする学校が多くありました。ところが2月半ばごろから、全国各地でマスクの入手が困難になりました。もはや色柄を選んでいる場合ではありません。

 数カ月を経た今、マスクの種類はおどろくほどに多様化しました。学校でもさまざまな色柄を見ることができます。さて、子どもの生活は乱れ、学校は荒れ放題となってしまったでしょうか。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

自虐ネタで幸せになれない、ふたつの理由

555号 2021/6/1

働くことがずっと怖かった私が見つけた「楽しく働くための条件」

554号 2021/5/15

やりなおしがきかないのは「歯」、5年ひきこもった経験者の実体験

553号 2021/5/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…