不登校新聞

546号 2021/1/15

子どもの「社会的自立」のために大切にしたい2つのこと

2021年01月15日 12:30 by motegiryoga
2021年01月15日 12:30 by motegiryoga

連載「すまいる式 子どものわかり方」最終回

 今回が連載最終回となります。貴重な機会をいただきましたこと、読んでくださった多くの方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 さて、今回のテーマは「社会的自立」です。文科省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(2019年)において、不登校児童生徒への支援は、社会的に自立することを目指す必要がある、と記されています。

 では、「社会的自立」とはなんでしょうか。これについては、2005年に内閣府から出された『若者の包括的な自立支援方策に関する検討会報告』に概念が示されています。それによると「社会的自立」とは、職業的・精神的・経済的自立とあわせて、日々の生活や社会に関心を持って公共に参画しているかどうかなど、多様な側面を含むものだとしています。そのうえで「人々の生活様式や価値観が多様化した現代の我が国においては、自立の在り方は一様ではない。すなわち、自立しているかどうかは、個人個人について、その置かれた家庭環境、経済状況等の社会的状況などに応じて判断されるべき問題であり、また、自立に向けた支援の必要性やその程度についても、個々に判断されるべきことがらである」。「若者の自立についてみる際には、常に若者一人ひとりにとってふさわしい在り方を考える必要がある」としています。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

不登校からの進学、親として考えるべきポイントは

545号 2021/1/1

「学校へ行きたいけど行けない」子どもの訴えを受けとめるコツ

544号 2020/12/15

フリースクールの選び方において、大事なポイントは3つあります

543号 2020/12/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…