フリースクール代表・石山佳秀さん
「学校には行きたくない」と子どもから言われたら、親はその気持ちとどう向き合っていったらいいのでしょうか。「フリースクール三重シューレ」で、長年、不登校の子と歩んできた石山佳秀さんにお話をうかがってきました。
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子どもから「学校に行きたくない」と言われて、親としてどうしたらいいのかを考えたとき、子どもがそこに至るまでの気持ちを言えなかったとしても、私だったら最初にこう答えると思います。
「学校に行きたくないという思いを聞けて、本当によかった。ありがとう」と。
なぜなら、子どもが望まない人生をそうとは知らずに応援してしまったら、私自身も一生後悔すると思っているからです。
私の長男は生後2カ月のころ、命に関わる高熱を出して入院したことがあり、そのとき私の心に刻まれたことがあります。ひとつは、生きていればいいこと。そして、生きていられたら、私はこの子の人生を絶対に邪魔しないということです。
そんな私ですので、「ありがとう」と言ったあとにこう言います。
「父ちゃんはどんなときも『今』の気持ちを応援していきたい。学校へ行く、行かない、もしくはこんなことをやりたいというのが、この先どんどん変わってもいい。そのときは遠慮なく父ちゃんに言ってほしい」と。
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