不合理な多数決によるペナルティは体罰
小学校6年の娘のクラスでは、忘れ物や遅刻をすると、クラス全員の前でペナルティ(罰)として「放課後に運動場を走ります」と言わされ、クラスで決めた回数走る決まりがあるそうです。娘はそれがいやだと言って学校は休みがちです。担任に相談しても、ペナルティは子どもたちが自主的につくった決まりだと言います。どう考えたらいいのでしょう。(母親)
忘れ物や遅刻のペナルティとして、放課後に運動場を走ることを強制するのは、学校教育法が禁止する体罰です。
担任は体罰ではなく「本人の意思で走っている」と言うかもしれません。
しかし、クラスの多数が決定し、指導する立場にある担任がそれを許容しているのですから、本人にとってはそれを拒否できません。本人にとっては、ペナルティで走らされることはどんなにか屈辱で恥ずかしいと感じることでしょう。そういう心身の苦痛があってこそペナルティの意味があるのだから、まさしく体罰です。
そのペナルティはクラスの子どもたちが自主的につくった決まりだというのは、ウソです。忘れ物や遅刻が「悪」というのはもともと大人の管理の発想であり、その管理下で子どもたちが決まりをつくるかたちをとったにすぎません。戦争でシベリアに抑留された日本人捕虜が相互監視させられたのと似ていますね。
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