不登校新聞

549号 2021/3/1

【記者の眼】「黒染め強要」訴訟、判決から見える3つの問題点

2021年03月01日 16:59 by shiko


編集長・石井志昴

 いわゆる「黒染め強要訴訟」の判決が出ました(下記参照)。

 大阪地裁は原告の主張を一部認めるも、「黒染めの強要はあったとは言えない」と頭髪指導の妥当性を認めました。

 判決には問題点が、3点あると考えています。

 1点目は「厳しい校則はいじめを誘発する」という点です。子どもに取材をすると「登校中の水分補給は夏でも冬でも禁止」(中2男子)、「下校時刻が早いときには、4時まで家の外に出てはいけない」(中1女子)などの理不尽な校則をよく聞きます。「『ブラック校則をなくそう!』プロジェクト 」(以下・ブラック校則調査)が10代から50代までの男女4000人に調査したところ、校則が厳しい学校のほうがいじめが起きやすいという結果も出ていました。判決が、行きすぎた校則指導を助長し、いじめも誘発してしまうと懸念しています。

 2点目は「子どもに疎外感を与える」という点。「日本人なら地毛が黒」というのは誤解です。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

いじめのピークは小学2年生、低学年ほど注意を

552号 2021/4/15

全国一斉休校、緊急事態宣言が子どもに与えた影響と今後の課題

549号 2021/3/1

「登校だけが目標ではない」都教委が不登校支援の方針を周知

548号 2021/2/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

552号 2021/4/15

学年別でみるといじめのピークは小学校2年生。低学年のいじめとはどんなものな...

551号 2021/4/1

みんながあたりまえにできることが、自分だけできない。そんな生きづらさは「発...

550号 2021/3/15

岩手県で不登校や引きこもりに関する居場所や相談などの活動をされている後藤誠...