認定NPO法人チャイルドライン支援センターが「2020チャイルドライン年次報告」を取りまとめた。同センターでは新型コロナウイルスの流行に伴う子どもたちへの影響を検証するため、緊急調査を実施。一斉休校が発出された以降の2カ月間の子どもたちの声を、社会状況とあわせて分析している。
2020年2月28日から4月30日にかけて「新型コロナウイルス」に関連すると思われる相談内容は、のべ730件だった。
相談内容について主訴ごとに見ていくと、もっとも多かったのは「自分」に関するもので、63・6%だった。ついで多かったのは「家庭」(12・6%)で▽「学校」(10・8%)▽「性」(7・4%)と続く。各項目について「気持ち」の部分から分類すると「ネガティブ感情」が62・3%だった一方、「ポジティブ感情」は6・2%と、10倍の開きがあった。
このうち、「不安」について週ごとに見ていくと、3月27日以降に急増している。チャイルドライン支援センターでは、子どもたちのなかで、著名人の感染や死亡に関するニュースで危機感が増したこと、長期化する状況へのとまどいが原因と考えられると分析している。
著名人の死 連日の報道
今回の調査では、コロナ禍でのおもな出来事と、その際に寄せられた子どもの声についてもまとめている。
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