不登校新聞

296号(2010.8.15)

不登校の歴史「ヒッキーネット」

2013年10月22日 16:40 by kito-shin
2013年10月22日 16:40 by kito-shin


ヒッキーネット


 ひきこもりが社会問題として注目を集めるなか、当事者による雑誌「IRIS」が発行された意義は大きかったと考えられる。全号を紹介できないため、ここでは毎号載る当事者や親の手記、投稿など以外に編集部による企画をバックナンバーで紹介する。

 03年、3号は山下英三郎さん、4号は高岡健さん、04年に入り、5号は塩倉裕さん、6号は田口ランディさん、7号芹沢俊介さん、8号石川憲彦さん、9号平田オリザさん、05年10号渡辺位さんが、インタビューとして登場する。6号では、ひきこもりについてのインタビューではなく、「年金問題をどう考えたらいいのかが不安」との声から、「保坂展人さんに聞く年金」という緊急特集が組まれている。

 座談会では、4号「親の座談会」、5号は「ひきこもりを研究する立場から」「生きている(ある)ということ」の二本、7号では「親の会世話人~生き方を学び続ける~」、8号「幸せってどんなものだろう?」、9号「メインストリームに乗らない生き方の私たち」、10号「精神医療のあり方を考える」だった。

 これらの内容は、ひきこもりを引っ張り出そうとする世間の否定視に対して、生きて存在する当事者の側から、あるいはそのあり方を深い理解で応援する立場から「ひきこもりではいけない」と思っている多数の生き方・考え方を照らし、問いかけるものであった。
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