不登校新聞

550号 2021/3/15

離縁するつもりで生きてきた私が15年ぶりに親と食事をした理由

2021年03月15日 18:45 by motegiryoga
2021年03月15日 18:45 by motegiryoga

 今回の執筆者、喜久井ヤシンさんは「15年ぶりに両親と食事をした」という。食事に至るまでの経緯や葛藤など、心のうちを書いていただいた。

* * *

 私は、親と離縁するつもりで生きてきた。8歳で学校へ行かなくなったことを契機として、両親は大切な存在だったはずの私に手をあげ、子供の私を丸ごと否定するかのようなふるまいをした。両親を含め周囲の大人たちは、私が学校へ行くか行かないかによって、態度が豹変したのだ。私という人間は同じであるのに、社会的な判断基準によって、人との関係が断絶される経験だった。この経験は私に、どれほど優しい相手であっても人を信頼してはならないという、生涯の戒めを残した。私は同世代とほとんど交流のない10代を経て、20代には実家を出て一人暮らしを始めた。30代になった現在は自身の収入のみで生活している。一人暮らしを始めてからは、両親とは年に2度~3度、事務的なメールをやりとりする程度だった。幼少期から抱え続けた両親に対する私の怨恨は根深く、まともに顔を合わせることなどできなかった。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「あいつと関わるな」 僕の一言で友だちの態度が一変 中2で不登校した帰国子女の体験談

595号 2023/2/1

「この人に会えたら変われる気がした」7年ひきこもりした男性が憧れの人に出会うまで

595号 2023/2/1

優等生の僕に起きた異変 突然の体の不調は「もう限界」のサイン

594号 2023/1/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

595号 2023/2/1

「寄り添う」とは、いっしょに考えること。「スカートをはいた大学教授」としてSN…

594号 2023/1/15

進学について、不登校のわが子と話すのが難しいと感じている親御さんもいらっしゃる…

593号 2023/1/1

在籍者の8割が不登校経験者という立花高等学校で校長を務める齋藤眞人さん。不登校…