不登校新聞

553号 2021/5/1

やりなおしがきかないのは「歯」、5年ひきこもった経験者の実体験

2021年04月29日 10:16 by kito-shin


半村進さん

 突然ですが、私には歯が6本ありません。事故やケガのせいではなく、ひきこもっているあいだにあまりにも歯の手入れを怠ってしまっていたため、しまいにはボロボロと歯が砕けて、なくなってしまったのです。

 私は20代のときに5年半ほどひきこもっていた経験があります。自分がまさにこもっている最中は、歯を失っても気にしていませんでした。「どうせ外に出たり、誰かと楽しくすごすことはこの先、一生ないだろうから、歯がなくなっても別にいいか」という感覚でした。もちろん入浴や洗髪、そのほかの身体のケアもまったくできていませんでした。自分に対して価値を感じられず、自分自身の健康や生活に気を配らなくなってしまう状態のことを「セルフネグレクト」と呼びます。私もまさにセルフネグレクトにおちいっていたと言えるでしょう。 

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