本紙子ども若者編集部では、7月18日(日)にオンラインイベント「経験者でつくる不登校ガイドブック~みんなで語ろう 考えよう~」を開催する。イベントに込めた思いを運営メンバーの山田すみれさん(15歳)に執筆いただいた。
* * *
初めまして。「経験者でつくる不登校ガイドブック~みんなで語ろう 考えよう~」運営メンバーの山田すみれです。私は中1の夏休み明けから中学卒業まで不登校でした。不登校についてインターネットで調べていたとき『不登校新聞』の子ども若者編集会議の存在を知り、参加するようになりました。現在は通信制高校に在籍しながらイベントの運営に関わっています。
このたび、7月18日(日)に子ども若者編集部主催のオンラインイベントを行なうことになりました。今回のイベントでは、参加者のみなさまから意見を募り「不登校ガイドブック」をつくりたいと思っています。
理解されない不安と葛藤
不登校になると周囲には理解してもらえない悲しみや不安など、本人の心にはいろいろな葛藤が生まれると思います。私自身も不登校になった当初はどうしたらいいのかわからず、不安になったこともありました。しかし、子ども若者編集会議などに参加し、ほかの人の不登校経験を聞いたり、さまざまな生き方の情報を知ったりすることで私の不安は少しずつ薄れていきました。
そんな自分の経験から「不登校をしている人が不安にならないよう、安心できるような情報を届けたい」と思い、今回、経験者でガイドブックをつくるイベントを企画しました。
イベント当日は小グループに分かれてみなさんと3つのテーマについて話し合いたいと思っています。1つ目は「不登校のあいだのすごし方」、2つ目は「学校に行くか迷ったときどうしたか」、そして3つ目は「不登校の経験から得られたもの」です。
小グループでの話し合いのあとは、それぞれのグループで出た意見を共有する時間を設けます。また、イベント後にはどんなかたちになるかはまだわかりませんが、「ガイドブック」のかたちなどで発表できたらいいなと思っています。
小グループでの話し合いは討論会のような堅い場ではなく、おたがいの思いや考えを共有できるような、温かい対話の場にしたいと思っています。オンラインで話し合いをするうえで「緊張する」「抵抗がある」という方は、ZOOMのチャット機能を使って参加していただくこともできます。なので、あまり気を張らず気軽にイベントにご参加いただけるとうれしいです。
誰かの助けに
長引くコロナ禍で、人とのふれ合いはむずかしくなりました。そんな状況の今だからこそ、私たちはイベントを通して、みなさんとおたがいの経験や考えなどを話したいと思っています。このイベントでは私たち不登校経験者や、参加者の方々からいろいろな意見を聞くことができます。みなさんの経験談が今、不登校で苦しんでいる人たちの助けになるかもしれません。
イベントは7月18日(日)12時45分から開場、13時から開始します。参加費は無料です。参加方法やイベントの概要は下記をご覧ください。オンラインイベントということで全国各地、スマートフォン、パソコン、タブレットから手軽にご参加いただけます。
学校へ行くのが苦しいと思っている方、不登校当事者・経験者の方々など1人でも多くの方に参加していただけるとうれしいです。みなさんのご参加をイベントメンバー一同、心よりお待ちしております。
申し込みなど詳しくは下記のサイトへ
https://peatix.com/event/1959967
読者コメント