小学生と小学生不登校の推移(文科省調査より編集部作図)
直近5年間で倍増した小学生の不登校。急増の背景には何があったのか。小学生の不登校の子を持つ親にとっては何が課題になっているのか。『不登校新聞』編集長・石井志昂が解説します。
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小学生の不登校児童数は直近5年間で倍増しています。文科省の調査によれば小学生の不登校児童数は5万3350人(2019年度)。5年前は2万5864人でした(2014年度)。過去の推移を見ても、小学生の児童数が減るなかで、不登校の数は右肩上がりなのがよくわかります(上記図参照)。
心療内科医・明橋大二さんは、小学生の不登校は4つの理由に大別されると指摘しています。「いじめ」「教師との関係」「特性や気質により集団生活が合わない」「母子分離不安」の4つです。このうちの「いじめ」は昨今、低年齢化が顕著です。
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