不登校新聞

344号(2012.8.15)

【論説】「子どもにとって学校は戦場 学校の相対化急務」

2013年07月19日 17:00 by kito-shin


 1945年8月15日。何百万人もの生命を奪った戦争が終わった。国民を無謀な戦争に駆り立てることを可能にしたのは、国家による教育支配の力が大きかった。
 それを反省し、新生日本を築こうと、日本国憲法、教育基本法が制定され、戦後の新教育が始まった。それは、平和と基本的人権を尊重する、つまるところ、一人ひとりの生命を大切に考える教育だった。

 2012年8月15日。終戦から67年経った今日、被爆国日本が、自らつくった原子力発電所からの被曝におびえながら暮らし、学校では、いじめが広がり、子ども自らがそのつらさにたえかねて自殺している。武器を持たない、陰湿な、有形・無形の攻撃が、ある子に対して集中する。もっとも安全で、安心して育ち、個性が花開くはずの学校で、成長途上の子どもが、生命を自ら断つ、という事態の深刻さに、私たちはおののく。子どもにとって、学校は戦場なのだ。その戦場に赴かないとならないのだ。
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