不登校新聞

561号 2021/9/1

「死にたい」と相談できずが8割、不登校経験者の声から見える本音

2021年09月22日 11:36 by kito-shin
2021年09月22日 11:36 by kito-shin


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 では、つらい気持ちを誰かに相談したことはあるか否か、なぜ相談したのか、逆になぜ相談しなかったのかについてみていきます。

 「死にたい・消えたい」という気持ちになったとき、誰かに相談したか否かについてたずねました。「相談した」(3人/17・6%)、「相談しなかった」(14人/82・4%)という結果になり、回答者の多くが相談していないことがわかります。

迷惑をかけず、自分ひとりで

 では、「相談しなかった」理由(複数回答)とは何か。最多の回答は「誰(どこ)に相談してよいかわからなかったから」(9人/64・3%)でした。ついで多かったのは「私の気持ちを理解してくれそうにないから」(7人/50・0%)であり、以下▼「私の話をきちんと聞いてくれそうにないから」「誰かに迷惑をかけたくないから」(ともに6人/42・9%)▼「自分ひとりで解決しなければいけないと考えていたから」(4人/28・6%)とつづきます。

 「誰(どこ)に相談してよいかわからなかったから」という理由がもっとも多かったことは大きな問題です。

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