不登校新聞

565号 2021/11/1

「不登校」は心の問題なのか。河合塾講師が考えた末の結論

2021年10月25日 14:36 by motegiryoga
2021年10月25日 14:36 by motegiryoga

 「不登校」と聞くと「何かつらいことがあったんだな」とマイナスイメージで捉えがちです。しかしそのような見方だけでよいのでしょうか。寄稿いただきました。

* * *

 私が「不登校」問題に出会ったのは1970年代後半でした。そのころ私は高校教師でした。しかし、6年間勤めたあと、教員としてのあり方に行きづまってしまい、教師を辞め、その後は塾やフリースペースに関わっておよそ40年になります。この数十年間、行政や教育・心の専門家たちのあいだでは、「不登校」はメンタルの問題と捉え続けられています。「心の病」とみられた時期もありました。最近では心理面以外の多角的な観点から言及されるようにはなりましたが、それでも「教育機会確保法」では「不登校児童生徒」を「心理的な負担その他の事由により就学が困難な生徒」であると定義しています。今も依然としてメンタル面が注視され続けているのです。

 心的ストレスを重視し、「何か学校生活でつらいことがあったのでは」とうかがう見方や、3日休んだだけで早期に対応しようとする予防的なまなざしも浸透しています。しかし、「不登校」をメンタルの問題として捉えてしまってよいのでしょうか。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

ひきこもりって悪いこと?2人の専門家に聞くひきこもりの現在地

581号 2022/7/1

直近5年で倍増した小学生不登校背景にある生きづらさの低年齢化

567号 2021/12/1

学校再開後に強まる「元どおり」内田良氏が提言する登校以外の道

567号 2021/12/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

587号 2022/10/1

「こいのうた」「浮舟」など、2000年代に数々のヒット曲を生み出したスリーピー…

586号 2022/9/15

気持ちをうまく言葉にできない、と悩んでいた7年間のひきこもり経験を持つ瀧本裕喜…

585号 2022/9/1

「夏休みの終わりが近づくにつれ、胸がキリキリと締めつけられて苦しくなっていった…