①不登校についての考えと政策
今日の競争的で管理的な社会や教育制度のなかで、不登校はどの子にも起こりうるもので、個々の子どもや家庭の責任にすることはまちがいです。不登校の子ども、家庭が切実に必要としていることは、自分を責めずに安心できること、自分を受けいれてくれる人の存在、そして学習権をふくむ基本的人権がきちんと保障されることです。それを可能にする社会環境の整備とともに、社会や教育自体を人間的なものに変えるため努力します。
「不登校ゼロ」などの数値目標に端的に示される学校復帰を前提とした政策は、子供や家庭を苦しめるだけです。学校だけが唯一の学びの場ではありません。一人ひとりの子どもの学びや人間的な自立の方を優先させ、そのためのさまざまな教育こそが保障されるべきです。私たちは、政府などに学校復帰を前提とした政策の中止を求めます。
読者コメント