不登校新聞

572号 2022/2/15

「息子は自殺してしまった」そう思い込んだ私の行動

2022年02月14日 15:36 by kito-shin
2022年02月14日 15:36 by kito-shin

 高校に続いて、専門学校でも不登校になってしまった息子。その事実にショックを受けた後藤誠子さん。息子はつらい気持ちを抱え、自殺してしまったのではないか、とまで考えた後藤さんは、つい思いがけない行動をとってしまいます(連載「不登校は幸せへの道」第11回)

* * *

 東京で専門学校へ行けなくなってしまった次男。私はあまりのショックで、TVで流れた人身事故のニュースを観て、「次男は自殺してしまったにちがいない」と思い込んだ。 「次男はもう生きていないんだ」。その場にしゃがみ込んでぼうっとしていると、急にある歌が頭に浮かんできた。そのころ、朝ドラの主題歌だった「にじいろ」という歌が。「あっ、そうだ。この歌を歌って次男に聞かせてあげよう」。なぜ突然そんなことを思いついたのか、今となってはまったく思い出せない。しかも、私は自他ともに認める音痴なのだ。

 たぶん、極度のパニック状態だったのだろう。自分でもよくわからない行動をしてしまっていた。でも、この歌を聴いたらきっと次男は連絡をくれる。そう強く思い込んだ私は「にじいろ」を携帯電話に向かって歌い、次男に送信した。「よかった、これでもう大丈夫」。なぜだかそう安心して、床に横たわり、うとうとしてしまった。

 気がつくと、もう部屋は真っ暗。あわてて携帯を見た。既読がついている。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

不登校・ひきこもりを経て28歳になった息子 母を驚かせたある行動

591号 2022/12/1

「身内だからこそ許せない」 最悪の兄弟関係に終止符を打った兄の一言

590号 2022/11/15

やっと見つけた、ひきこもりの息子にしかできないこと

589号 2022/11/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

591号 2022/12/1

勉強ができ、中学では生徒会長も務めた中村勇樹さん(仮名・22歳)。しかし高校入…

590号 2022/11/15

小学5年生のときに不登校した山下優子さん(仮名)は、その後、「ふつうになりたい…

589号 2022/11/1

小・中学校で不登校、高校では中退を経験しながらも、25歳の若さで市議会議員に当…