不登校の親専用コミュニティ「親コミュ」が本日6月1日、オープンした(月額1000円/初月無料)。
親コミュを運営するのは、不登校専門紙「不登校新聞」を発行するNPO法人全国不登校新聞社。「不登校の親どうしで気軽に集まれるつながり」をつくるのが目的なのだという。
親コミュは「LINE WORKS」を利用したサービス。「LINE WORKS」とはLINEのビジネス版で、企業や自治体のほか、PTAの運営コミュニティなどにも使用されている。
LINEの手軽さとセキュリティの高さを兼ね備えていることから、不登校新聞社では親コミュのメインツールに「LINE WORKS」を選択。
親コミュに登録すると会員どうしがチャットや会話で交流ができるほか、月に1度、企画されているイベントに参加できる。
親コミュの1つめの特徴は「細かすぎるグループ分け」。不登校のなかでも「小学生の不登校」「○○県の不登校」というように、細かなグループ分けが設定される。そのことにより、より身近な人とつながれるチャンスを広げるのがねらいだ。
子どもが不登校になって困るのが情報不足と孤独感。今まで頼りになっていたママ友や先生とは「学校中心の話題」ばかり。聞けば聞くほど孤立感が深まるばかりで、子どものためにもならない。
親の不安や不安が募ってしまうと、「ダメだ」とわかってはいても、子どもに気持ちをぶつけてしまう人もすくなくない。
これまで『不登校新聞』に登場した保護者も「自分のキモチをぶつけてしまい子どもを追い詰めてしまった」「知らないうちに親がプレッシャーをかけてしまった」と話している。
そんなときに同じ立場の親たちはどうしていたのか。それを直に聞ける仕組みとして、親どうしのチャットがある。また、気持ちのわかる者どうしでグチりあうことも「心の健康」には欠かせない。
親コミュの2つめの特徴が、不登校に特化した「オンラインイベントの開催」。
「親コミュ」全体を統括しているのは『不登校新聞』代表の石井志昂さん。石井さん自身も中学2年生から不登校。19歳からは『不登校新聞』で取材を始め、不登校の当事者・保護者、文化人や識者など400人以上に取材。取材をしたもののなかには、女優・樹木希林さん、思想家・吉本隆明さん、タレント・中川翔子さんなどもいる。著書には『学校に行きたくないと子どもが言ったとき親ができること』(ポプラ新書)もあり、『不登校新聞』以外でも年間50本から70本程度の出演・執筆をこなしている。
石井さんは「イベントでは生の取材を見ているようなライブ感覚を味わえる機会と、専門家の知見にふれる機会をつくっていきたい」と話している。6月9日には「不登校の子が新しく一歩を踏み出す時」をテーマに石井自身が講演。7月7日には「不登校経験者OKの求人あります/屋根職人編」を予定。初月無料の期間を利用してイベントだけでの参加も歓迎だという。
登録・申込みの詳細は不登校新聞のHP「親コミュ」を参照にされたい。
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