不登校新聞

374号 (2013.11.15)

第21回「父親と本気でぶつかる」

2014年02月13日 15:57 by kito-shin


◎連載「ひきこもるキモチ」

 あれだけ確執のあった父と、いまはいっしょに仕事をしているのだが、つい先日、仕事で意見が食いちがった。理由を聞かれたので、理論立てて、ていねいに説明していたら、パソコンの画面を見ながら顔も合わせず「あーもういい」と邪魔くさそうに父は話を終わらせた。人の気持ちを無視する態度に腹が立ったが、グッと飲み込んでガマンした。なぜならこの場合、「僕の意見に決定」の意味だからだ。

 僕の父は38年間、市役所務めをし、数年前に会社を起業している。昔から人の気持ちが感覚的にわからない人で、いまで言う軽いアスペルガーではないかと思う。

 こだわりが強く、独自の理屈で自分にも他人にも厳しい人であった。それはもちろん子どもであった僕もターゲットにされ、独善的で神経質で厳しい絶対服従の教育だった。

 朝は6時に起きて朝食の手伝いをする。(当時は人工調味料をやたらと敵視していたので料理がたいへんであった)夕方の5時には帰宅して1時間勉強することを強制し、してないと猛烈に怒られる。夕食の手伝いをしっかりやらせ、夕食後は子どもにはチンプンカンプンな話を2時間語る。興味なさそうにしていると怒鳴るので黙って聞いてないといけない。

 食器の片付けは子どもの仕事。テレビは20時まで。しかし一番おもしろいゴールデンタイムを観るために、父親の足音に耳をそばだてながらテレビの電源スイッチに手をかけて観ていた。

 土日は庭いじり。強制的に参加させられ、近所の子からは「石崎くんの家は軍隊みたいだな」と言われた…。
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