不登校新聞

586号 2022/9/15

クラスメイト全員から不登校の子に届く「学校おいでよ」の手紙は苦痛です

2022年10月05日 18:33 by kito-shin
2022年10月05日 18:33 by kito-shin

 不登校になると、クラスメイトから「学校へおいでよ」という趣旨の手紙が届くことがあります。読者のなかにも、このような経験を持つ方がいるのではないでしょうか。神内真利恵さんも、その1人です。神内さんは、中学2年生のときに受け取った手紙を、10年以上経った今になって、あらためて読み直したそうです。手紙を読んだ際の心境、手紙をめぐる出来事のなかで思ったことなど、神内さんの率直な思いを執筆していただきました(※画像はイメージです)。

* * *

 中学2年生の終わりごろ、私は学年の教員とクラスメイト全員から「学校へ来いよ」という趣旨の手紙をもらったことがあった。今となっては誰から受け取ったのか、はたまた郵送で送られてきたのか、いっさい記憶にない。そもそも最近まではこの手紙の存在すらも忘れていた。学校からの手紙は、実家の自室に置いてあるクッキー缶の中に入っていた。中をのぞくと、便箋の束がぎっしりと入っていた。読んだ形跡はほとんどない。当時から10年以上経った今、あらためて手紙を一から読むことにした。内容の一部を紹介すると、以下のような文言が並んでいた。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「15年前の自分よ驚け」30歳の不登校経験者が語る「私にとっての不登校」

615号 2023/12/1

「今は学校が楽しい」小6で不登校、現在大学生の女性に訪れた変化

614号 2023/11/15

「人生が終わったと思った」30歳の不登校経験者が語る「私にとっての不登校」

613号 2023/11/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

615号 2023/12/1

今回は障害や気質によって髪を切るのが苦手な子どもに寄り添う「スマイルカット」の…

614号 2023/11/15

「学校や会社とつながることに必死だった」。今回は、不登校の子どもと親の会「Sw…

613号 2023/11/1

児童文学作家・こまつあやこさんのインタビュー。こまつさんは今年4月、高校を中退…