不登校になると、クラスメイトから「学校へおいでよ」という趣旨の手紙が届くことがあります。読者のなかにも、このような経験を持つ方がいるのではないでしょうか。神内真利恵さんも、その1人です。神内さんは、中学2年生のときに受け取った手紙を、10年以上経った今になって、あらためて読み直したそうです。手紙を読んだ際の心境、手紙をめぐる出来事のなかで思ったことなど、神内さんの率直な思いを執筆していただきました(※画像はイメージです)。
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中学2年生の終わりごろ、私は学年の教員とクラスメイト全員から「学校へ来いよ」という趣旨の手紙をもらったことがあった。今となっては誰から受け取ったのか、はたまた郵送で送られてきたのか、いっさい記憶にない。そもそも最近まではこの手紙の存在すらも忘れていた。学校からの手紙は、実家の自室に置いてあるクッキー缶の中に入っていた。中をのぞくと、便箋の束がぎっしりと入っていた。読んだ形跡はほとんどない。当時から10年以上経った今、あらためて手紙を一から読むことにした。内容の一部を紹介すると、以下のような文言が並んでいた。
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