不登校新聞

599号 2023/4/1

不登校は選んだ行為か 選択の議論よりも大事なこと

2023年03月20日 14:40 by kito-shin
2023年03月20日 14:40 by kito-shin

 「不登校は選んだ行為なのか?」不登校について考えるとき、よく議論されるテーマです。ですが、両者には大きな共通点があると「不登校という問題」に長くかかわった中島浩籌(ひろかず)さんは言います。(連載「今『不登校』を問うために」第6回)※中島浩籌さん

* * *

 今回は、「『不登校』は選んだ行為なのか?」というテーマについて書きます。これまで、社会・学校への問い、「ふつう」の人間関係への問い、自分自身への問いなどについて書いてきましたが、それを読んで、「『不登校』経験者は社会・学校教育を批判し、『不登校』を選んだのだ」と理解された方もいらっしゃるかもしれません。

 もちろん、選んだ人もいます。でも私が出会った多くの人は、理由がはっきりとわからないまま、とにかく学校がイヤになり通わなくなっています。では、選択することと、よくわからないまま「不登校」になることのちがいはどこにあるのでしょうか。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

現在の「不登校」対策にひそむ3つの問題点

603号 2023/6/1

「子どもを救おう」はなぜダメか 「斜めの関係」が意味するもの

602号 2023/5/15

不登校のきっかけが不幸な出来事とはかぎらない

601号 2023/5/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

604号 2023/6/15

「傾聴」という言葉をご存じですか?話をただ聞くのはなく「傾聴」することで、相手…

603号 2023/6/1

「お寿司最高かよ」。このキーワードを提唱したのは児童精神科病棟で働く「子どもの…

602号 2023/5/15

親が不登校について学ぶこと、親が元気になること、人に頼ること、そして子どもを信…