不登校新聞

288号(2010.4.15)

滝川市いじめ自殺 原告の母親

2013年12月20日 17:19 by kito-shin
2013年12月20日 17:19 by kito-shin


 今回の和解勧告を受けて、友音さんの母親・松木敬子さんに執筆していただいた。

命の大切さ、学校こそ


 今回の裁判での最大の争点は、いじめによる自殺の予見可能性でした。

 その予見可能性が認められたことによって、私が知りたかった事実の中の1つが、明らかになりました。担任さえ、きちんとしていれば友音は死なずにすんだし、担任がだめだったから、友音は死を選ぶしかなかったという事実です。

 この裁判で担任のクラス運営が不適切だったことが証明されました。

 友音にとっては、担任は加害者のひとりだったということです。そんなクラスでひとり耐えて、そして耐えられなくなった友音が不憫でなりません。

 担任や学校は「いじめに気がつかなかった」という言い訳で逃げていましたが、そのような言い訳は通用しないことが今回の裁判で明らかになったと思います。

 担任がいじめを黙認、加担していることについて、「気がつかなかった」などという言い逃れが、これからはなくなってほしいと思っています。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「不登校の要因はいじめ」子どもと教員、認識差に6倍の開き

624号 2024/4/15

東京都で2万円、富山県で1万5千円 全国の自治体で広がるフリースクール利用料の補助のいま

622号 2024/3/15

「不登校のきっかけは先生」、「不登校で家庭の支出が増大」約2800名へのアンケートで見えてきた当事者の新たなニーズ

619号 2024/2/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…