不登校新聞

601号 2023/5/1

不登校のきっかけが不幸な出来事とはかぎらない

2023年04月24日 17:19 by kito-shin
2023年04月24日 17:19 by kito-shin

 「不登校になったんだから、なにかつらい出来事があったにちがいない」。多くの人はそう考えると思います。しかし、不登校のきっかけが不幸な出来事とはかぎらないと、中島浩籌(ひろかず)さんは言います。苦痛だけではなく楽しい出来事との出会いからも不登校はおこり得るのです。(連載「今『不登校』を問うために」第8回)

* * *

 前回は「問い」と「出来事」の関連について書きましたが、今回は出来事とトラウマについて考えます。「不登校」と「出来事」を関連付けて考えるとき、すぐに想起されるのは「いじめ」や「パワハラ」との関わりです。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

現在の「不登校」対策にひそむ3つの問題点

603号 2023/6/1

「子どもを救おう」はなぜダメか 「斜めの関係」が意味するもの

602号 2023/5/15

人に問いをもたらす「不登校という出来事」

600号 2023/4/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…

622号 2024/3/15

「中学校は私にとって戦場でした」と語るのは、作家・森絵都さん。10代に向けた小…