不登校新聞

603号 2023/6/1

現在の「不登校」対策にひそむ3つの問題点

2023年05月24日 16:39 by kito-shin
2023年05月24日 16:39 by kito-shin

 連載「今『不登校』を問うために」は今回で最終回となります。現在、「早期発見」や「チーム学校」での対応など、さまざまな「不登校」対策が唱えられています。しかし、現在の不登校対策には大きな問題が3つある、と中島浩籌(ひろかず)さんは言います。(連載「今『不登校』を問うために」第10回)※写真は中島浩籌さん

* * *

 最終回となる今回は、現在の「不登校」対策と新しいあり方への模索について考えます。現在、休養の大切さや自分を見直すことの大切さが唱えられています。またコロナ禍でデジタル化が進み、通学への圧力が緩んできているようにも感じられます。しかし逆に、デジタル端末を利用した早期発見やデータ管理、そしてスクールカウンセラー、ソーシャルワーカー、教員などがチームを組んで組織的に対応する傾向も見られます。この動向には大きく3つ問題があります。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「子どもを救おう」はなぜダメか 「斜めの関係」が意味するもの

602号 2023/5/15

不登校のきっかけが不幸な出来事とはかぎらない

601号 2023/5/1

人に問いをもたらす「不登校という出来事」

600号 2023/4/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…