マンガへの原動力は"好奇心”
新年号の巻頭インタビューは、マンガ家の荒木飛呂彦さん。20歳でプロマンガ家としてデビューして以来、第一線でマンガを描き続けている。代表作『ジョジョの奇妙な冒険』は87年から現在まで連載されており、幅広い世代から大きな支持を得ている。荒木さんにマンガ家としてのこだわりなど、子ども若者編集部がうかがった。
――荒木さんの子ども時代のお話から、お聞かせください。
海外に強いあこがれを持っている子どもでした。でも、海外なんてそうかんたんに行けませんから、夏休みになると、アウトドア用品を持って自転車旅行に出かけるんです。2~3週間かけて北海道をぐるっと一周したりするわけですが、自分のなかでは「楽しい旅行」というより「武者修行」という感覚でした。自然のなかでテントを張って寝起きしたり、ときにはオバケに出くわしたり(笑)。
そんな自転車旅行から帰ってくると、ちょっと大人になれた気がしたんです。体力だけじゃなくて度胸もつきますから。
――「マンガ家になる」と決意されたのはいつごろだったのでしょうか?
高校生のときですね。父が画集をたくさん持っていたり、趣味で絵を描いていたこともあって、絵を描くことは子どものころから大好きでした。
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