4月からの高校無償化について、3月5日、川端達夫文部科学大臣あてに次のような手紙を出しました。
「私は、島根県松江市において、若者たちの居場所を運営しています。彼らは、さまざまな事情を抱えてやってきます。学校にも家庭にも居場所がなくて、仕事もできなくて、お金がなくて満足な食事が採れず、交通費もなくて遠くから自転車で通ってきます。何らかの障がいがあったり、小学校からずっと不登校だったり、なかには親から虐待を受けていた子もいます。仕事やアルバイト先でもうまく行かず、たいへん傷ついています。彼らは中学卒業後、あるいは高校を中退したのち、どこにも属していません。したがって、高校無償化の恩恵を受けることはまったくありません。逆に、特定扶養控除の廃止で、親の税負担が増えます。所得税・住民税が増え、国民健康保険料も跳ね上がります。もっと心配なのは『タダになったのに学校に行かない怠け者!』という周囲の視線です。
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