不登校新聞

286号(2010.3.15)

かがり火

2013年12月04日 11:38 by nakajima_


 「3月10日は何の日」と聞いても、答えられる人が少なくなった。東京大空襲の日だ。もう65年も前になるが、あの日のことは忘れられない。

 私はまもなく4歳になる小さな女の子だった。父は兵隊になって戦争に行き、2歳下の弟と母と3人で、東京のアパートに暮らしていた。

 私の記憶は、突如あの日になる。私は、ものすごい力で右手をひっぱられていた。頭には防空頭巾がかぶせられ、宙を飛ぶように走っていた。ひっぱっているのは母だった。母は弟をおんぶしていた。反対の手には何か荷物を持っていた。
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