2月6日、東京・府中市にてシンポジウム「モンスター都教委さま、裁判へようこそ~学校に言論の自由を求めて~2・6集会」が開催された。今号では、東京都教育委員会と「言論の自由」をめぐって裁判で争う土肥信雄さん(東京都立三鷹高校・元校長)のお話を掲載する
私は教育の現場において「言論の自由」がなくなること、このことがもっともおそろしいことだと考えています。しかし近年、残念なことに東京都教育委員会(以下、都教委)は、自分たちのことしか認めない、自分たちへの批判はそのいっさいを許さないと言わんばかりの、非常に厳しく強硬な姿勢で学校教育の改革を進めてきました。
そうしたなかで2006年4月、都教委は「学校経営の適正化について」という通知を出しました。通知には「職員会議において、教職員の意向を聞く挙手・採決の禁止」という内容が盛り込まれました。
過去において、学校運営に関する事柄の多くは教職員による職員会議によって決定され、実施されてきました。しかし98年、東京都は「東京都立学校の管理運
営に関する規則」を改定し、職員会議を「校長が校務に関する決定などを行なうにあたって、所属職員などの意見を聞く場」、ようするに校長の「補助機関」と
して位置づけました。それにより、学校運営に関する事柄は、最終的にはすべて校長が決定することになりました。
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