今回の親インタビューは、千葉県にお住まいの武田志保さん。武田さんは5人のお子さん全員が不登校を経験している。わが子の不登校のきっかけやその後、家族でどのようにすごしてきたのか、うかがった。
 
――5人のお子さん全員が不登校経験者だとか。
 「私は保育園に行かない!」と長女が宣言したときから、武田家の不登校ライフが始まりました。

 私の勤め先に通っていた長女のこの発言に、保育士としての自分を根底から否定されたような気がしてしまって。「なんて恩知らずな子なの~」と怒鳴り散らしたり、枕を投げつけたりと怒り狂っていました(笑)。

 ただ、ある程度覚悟していたことでもありましたね、「あ、この子は小学校にも行かないだろうな」って。たとえば、出席番号をつけられたり席順が決まっているなど、あらかじめいろいろなことがルールだからということで決められてしまうということをとてもいやがる子どもでしたから。

 予想通り、小学校の入学式から帰ってきた長女は高らかに不登校宣言をしました。そんな長女に夫は「おまえはえらい!」と、言い放ちました。というのも、「自分のことは自分で決める」というのが夫の持論だったんです。「入学してすぐに学校に行かなくなるなんて早すぎるんじゃないか」と、ひとり気をもむ私に「生きていくうえで大切なことは、成功しようが失敗しようが『自分のことは自分で決める』ということだ」と言ってはばからなかったんです。

 結局、長女は入学式を含め3日間だけ学校に通い、その後は1日も学校に行かずに現在、24歳になりました。次女は入学式だけ行きその後は不登校、長男、次男、三女にいたっては入学式どころか就学時検診にも行っていません。だから、「あれ、あなたの在籍校はどこだっけ?」なんてこともしばしばです(笑)。

 "社会性”より"信念”が大切

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