平成15年(2003年)に出された「不登校問題に関する調査研究協力者会議」報告が、現在の不登校政策の基本となっている。その中味を紹介しているところだが、なかでも、今回紹介する第3章は中核になる箇所だろう。

 第3章は「不登校に対する基本的な考え方」として5項目設定している。

①将来の社会的自立に向けた支援の視点


 ここには「不登校の解決の目標」は将来的に、精神的にも経済的にも自立し豊かな人生を送れるよう「社会的自立に向けて支援する」ことであり「登校するという結果のみを最終目標にするのでなく」と述べてある。それはいいように思える。では、なぜ、この報告書が出て、より登校圧力が強まったのか。

 読み進めていくと、だからこそ「進路の問題」としてとらえる大切さ、ひきこもりなど進学も就労もしていない青少年に「心の問題」の解決を目指した支援のみならず、進路形成に資する支援を積極的に行なう重要性、が指摘されていく。

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