日本フリースクール大会開催へ
今年3月29日~30日にかけて第6回日本フリースクール大会(通称・JDEC/主催・フリースクール全国ネットワーク)が開催される。1日目にはシンポジウム「子どものニーズはどう変わってきたか~フリースクールから見えるもの」や実践報告が行なわれる。高卒資格取得、発達障害への対応など、フリースクールに求められるニーズについて、現場ではどう対応してきたのか。また、そこから見えてきた課題や可能性についても話し合う。2日目は、フリースクールに通う子どもやOB/OGが登壇するシンポジウム「フリースクールにおける自由」や分科会などを予定している。
JDECは日本のフリースクール、ホームエデュケーション関係者や研究者どうしが交流することを目的とした大会。そもそもは世界各国のオルタナティブスクール関係者が集う「IDEC」(International Democrathic Edu
cation Conference)があり、こちらは1993年から開催されていた。IDECに参加していた日本の関係者がその必要性を感じ、2009年から毎年開催。なお、JDECへの参加は立場を問わず、どなたでも参加可能。今大会の詳細は下記を参照に。
イベント詳細
会 場 国立オリンピック記念青少年総合センター
時 間 3月29日午後1時30分~30日午後4時30分
内 容 29日 シンポジウム「子どものニーズはどう変わってきたのか~フリースクールから見えるもの」、実践報告「連携の可能性と課題~いくつかの事例から」など
30日 子ども若者シンポジウム「フリースクールにおける自由とは」、「世界のオルタナティブ教育を知る」、分科会「フリースクールにおける"普通教育”」「親が語るフリースクール・不登校」など
参加費 1万6500円(1泊2日3食・交流会費込)、1日参加4000円、交流会費4000円
申 込 ホームページ、またはFAXにて
締 切 3月14日(金)
登校拒否を考える会 30周年の集い 開催へ
「登校拒否を考える会」は、開設30年を迎えることを記念し、2月16日、30周年記念の集いを行なう。
同会が開設された1984年当時は「首に縄をつけてでも」と言われるほどの登校強制が行なわれていた。不登校の子は「軟弱な精神の子どもだ」と見なされ、戸塚ヨットスクールなどではむごい訓練も行なわれ、医療現場では「登校拒否症」と診断する医師も多くいた。
こうしたなか、同会は、学校を休むことを、子どもの側から理解し、受けとめ、子どもの心に寄り添って考えていくことを基本理念に据え、立ち上げられた。
立ち上げの中心メンバーは、児童精神科医・渡辺位さんが開いていた「希望会」に参加していた奥地圭子さん(本紙理事)ら。
登校拒否を考える会は、その後、フリースクール「東京シューレ」の母体となり、「登校拒否を考える全国ネットワーク」「フリースクール全国ネットワーク」の設立、本紙創刊などにもつながっていった。いわば同会は、「治す発想」に異を唱え、不登校の子どものあり方を肯定し、権利を拡充していく市民活動の源流の一つであったと言える。
30周年記念の集いは奥地圭子さんの講演のほか、シンポジウム、記念パーティーなども予定されている。詳細・問い合わせは下記を参照に。
登校拒否を考える会30周年
日 時 2月16日午後1時~
会 場 岸町ふれあい館(東京)
内 容 ◎午後1時~4時30分 講演会、シンポジウム
◎午後5時~6時 記念パーティー※別会場・東京シューレ王子
参加費 30周年の集い700円、記念パーティー1000円
備 考 午前10時~12時、学習会「ひきこもり等の世帯の生活設計」講師・浜田裕也さん(参加費500円)
連絡先 03-5993-3135
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