連載「孫の不登校」
お正月、孫といっしょに初詣ができることを楽しみにしていました。わが家では、昔からお参りしている神社がありますが、境内から海が見えるんです。階段をかなり登るんですが、去年も孫は私の腰を押してくれたり、「あと何段だよ、がんばって」と言ってくれて、一家4人でお参りしていました。それぞれおみくじを引いて笑いあったり、帰りにちょっとお茶を飲んだり、とてもいい時間でした。
ところが今年は、どう誘っても行きませんでした。中学に入学して、7月ごろから学校を休むようになり、夏休みをすぎて2学期になっても登校せず、食事以外は自分の部屋ですごすようになってしまいました。心配でしたが、何か事情があるのだろうと思い、息子夫婦と「本人が行く気になるまで見守ろう」と相談し、家のなかでは、それなりに穏やかにすごせています。でも、初詣に行ってくれなかったことが悲しく、何だかガックリきてしまいました――。
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