不登校新聞

276号(2009.10.15)

論説「新政権と不登校運動」

2014年01月29日 13:25 by nakajima_


 社民党も国民新党も、民主党から大臣ポストがもらえて妙にうれしそうだ。以前、韓国の官僚に、「どうしてそんなにイス(権力のポスト)に執着するのかなぁ?」と聞いたことがある。するとその人は、「便利だからだよ」と答えた。どこに行くにも、何をするにも、障害となるものが何もない。権力に近づけば近づくほど楽になるので、一度その快適さを味わうと、不便になったときのストレスは、そうとうなものだという。

 これ、カミナリオヤジ(生活不適応男)が怒鳴るのと同じ。ちゃんと説明したり、相手の意見を聞いたりして調整するより、「逆らうとボコボコにするぞ!」と威嚇して自分の思い通りにするほうが楽、ということだ。

 自分の思う通りって、本当に気持ちがいい。一度、味を占めるとやめられなくなる。しかし、権力がやめられない止まらないで暴走したら、社会全体を壊してしまう。

 味方の命を守るためだったはずの戦争が、命を捨てて敵に突っ込む「特攻」に変質したのも、軍部の暴走を止められなかったからだ。一度、動き出したら止め ることができない習性が「日本人」にはあると言われてきたが、どんなものでも、走り出したものを止めるにはエネルギーがいる。だからこそ、市民がしっかり と権力を監視しなくてはならないのだ。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

ひきこもり8050問題は本当に問題ですか? 臨床心理学者の反論

530号 2020/5/15

「自分だけ取り残されている」不登校の子どもが春に感じる不安

526号 2020/3/15

「教育」って何のためにあるの?気鋭の哲学者が語る教育の本質

526号 2020/3/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

533号 2020/7/1

新型コロナウイルスの影響により休校していた学校も再開されつつある。今後、ど...

532号 2020/6/15

東京大学の大学院在籍中から6年半ひきこもった石井英資さんへのインタビューで...

531号 2020/6/1

「子どもに休みグセがついてしまい、学校生活に戻れるか心配」、そんな声に対し...