不登校新聞

276号(2009.10.15)

第276回 不登校減少モデル校とは

2014年02月13日 13:35 by 匿名
2014年02月13日 13:35 by 匿名


連載「不登校の歴史」


「不登校問題に関する調査研究協力者会議」は、02年9月5日を第1回とし、12月までに8回開かれた。

 不登校新聞社も、取材が認められ、会議の推移を把握できただけでなく、委員に配布される資料も手にできた。

 そのなかで、会議に先立ち勉強会が開催されたことがわかったが、出されたおもな意見を読むと、はっきり言って「頭にくる」ような内容であった。

 「不登校の原因・背景」は、「幼少期からの社会性の育成が不十分」「耐性・忍耐力が不十分」「個人と社会、集団、制度などをつなぐSocial bond(社会的つながり)の欠如が不登校問題の本質」などとある。また「不登校は休み始めの対応が重要。学校復帰している子どもの多くは休み始めたのと同じ学期に復帰している。早期発見・早期対応が必要」「一部の学校には、登校刺激に対する誤解がある。子どもとの接触が絶たれてしまうのは本末転倒」などとも書かれている。事前勉強会の内容が、こんな偏見や、無理解、現実を知らない認識で、すすめられているようでは、あとが思いやられた。
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