不登校新聞

268号(2009.6.15)

わが家の場合「娘からのラブレター」

2014年03月06日 12:53 by 匿名
2014年03月06日 12:53 by 匿名


 娘からのラブレターは、いままでに何通になっただろうか。娘は、小学校、中学校、高校、自動車学校と「学校」と名のつく場所に対して、断続的に登校拒否をくり返した。その都度、私は奈落の底に突き落とされ、つねに犯罪者を家に囲っているような想いだった。そして、近所の人の目が非常に気になり避けるようになった。子どもが登校拒否、ひきこもりをすれば、おのずと親も世間からひきこもってしまう傾向があると思う。

 中学校の相談室登校を経て、高校に入学し、3日目から学校に行かなくなったときは、家庭のなかが、季節の移り変わりも分からなくなるほど閉ざされてしまったようだった。

 そんななか、顔を会わせれば、必ず暴言を吐く娘からラブレターが届いた。私が、外出している隙を狙って居間に配達したようだ。内容は、不思議なことに数々の感謝の言葉や、親を気遣う言葉がつづられている。そのなかで、とくに印象に残っている言葉を転記させていただいた。
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