不登校新聞

268号(2009.6.15)

第4回 ひきこもり専門家としてイモを育む 

2014年03月06日 12:59 by nakajima_

 ひきこもりであるなら就労について考えるのではなく、忘れてしまうのが正解です。ひきこもり初心者はもっとも考えるべきでないことに気をとられ、あげく親が死んだらどうする、将来ホームレスになったらなど、空想の未来におびえ続け、日々慚愧してすごす。ひきこもり回し車(ハムスターが走って回転する器具の名前)は止まることを知りません。気づけば18年の月日が経っていた。ほかの誰のことでもない私自身のことでございます。

 自分の専門分野がひきこもりであるという自覚を持つべきでしょう。ひきこもりの専門知識と医学を組合わせたのが精神科医であるなら、当事者は単独でそびえ立っている男子、それだけのちがいです。専門分野とは、その人の本質といっていい。よくありがちな人付き合いが苦手だから工場で働こうという発想は、この点から見ると大きなまちがいであることが分かります。欠点は数かぎりなく、そしてにじみ出てしまうもので隠しようがない。苦手を避けることに気をとられ、肝心な自分を置き去りにしてしまうのは、いかがなものか。直接自分に関係ないことをするにはがまんが必要で、ひきこもりには無理があります。
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