不登校新聞

266号(2009.5.15)

最高裁逆転判決 体罰”適法”

2014年03月13日 11:56 by 匿名
2014年03月13日 11:56 by 匿名
 熊本県天草市(旧、本渡市)内の公立小学校に通う当時小学2年生だった男子児童(当時7歳)が同小学校教員より体罰を受けたとして、同市を相手取り損害賠償を請求していた訴訟が2009年4月28日、最高裁判所第三法廷(近藤崇晴裁判長)にて結審した。最高裁は、原告の訴えを認めた1審、2審判決を破棄し、原告側の請求を棄却。これにより、原告側の逆転敗訴が確定した。

 判決文によると、2002年、教員の背中に覆い被さる・上級生を蹴るなどしていた男子児童に対して注意したところ、男子児童は教員のでん部を蹴って逃げた。これに腹を立てた教員は男子児童の胸元をつかんで壁に押し当て、大声で「もうすんなよ」と叱責。これを機に、男子児童は夜中に泣き叫ぶ、食欲が低下する、円形脱毛症が見られるようになった、などの症状を訴えた。

 PTSDとの因果関係は

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