不登校新聞

265号(2009.5.1)

不登校当事者手記 はじめてのアルバイト

2019年11月28日 17:21 by 匿名
2019年11月28日 17:21 by 匿名

 初めてバイトをしたのは17歳。3年間の中学不登校生活を終え、通信制の高校に在籍していた私は、友だちができたことで徐々に学校が楽しくなり、自分に自信もついてきて「次はバイトがしてみたい」と考えた。
 
 最初はクリーニング屋だった。友だちがバイトをしていて「わりと楽」だと聞いていたので、自分にもできそうな気がした。
 
 初日、初めての接客でガチガチに緊張していた私は、いろいろやらかした。今でも思い出すたび恥ずかしくなるのは、先輩に「シャツのボタンは取って」と言われてボタンを引きちぎろうとしたこと。そんなクリーニング屋がどこにいるのだ。幸いすぐに止められて、ボタンは無事だったが、恥ずかしくて死んでしまいそうだった。本当にいっぱいいっぱいだったのだと思う。とにかく怖くて緊張してびくびくしていた。
 
 初バイト2日目。この日、仕事場で組んだ人はちょっとキツイ感じのする人だった。店の電話が鳴って焦っていたら、奥からその先輩が出てきて「電話くらい出られないの?!」と怒鳴られた。
 

 社会に出るための登竜門

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「親子関係は?元気になったきっかけは?」3人の経験者が語る私の不登校とその後

625号 2024/5/1

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…