経験者、いじめ語る 

 
 
 2月10日~11日にかけ、第5回日本フリースクール大会(以下、JDEC)が開催された。主催はフリースクール全国ネットワーク。

 初日は、教育学者・大田堯さんが出演したドキュメンタリー映画「かすかな光へ」の上映から始まり、基調講演「生きること、学ぶこと」へと続いた。

 大田さんは命の特徴について「ちがうこと、かわること、かかわること」と述べたうえで、現在の「学校信仰」を批判。子どもの学びは学校教育のみではなく、社会的・文化的胎盤のなかで実践されるものであると語った。(本紙次号にて講演録を掲載予定)
 
 シンポジウム「子どもが語る『いじめ』」では、いじめを体験した不登校経験者の子ども4名が登壇した。

 松本萌さん(19歳)は「中学1年生から不登校となった。肌が弱かったことをクラスメートから毎日のようにからかわれたり、上履きを隠されたりした。でも、いじめられていることを親には言えず、体調が悪いという理由で学校に行かなかった。先生とは交換日記で少しずついじめのことを話すようになった。先生は気づいてなかったが、『とにかく学校に来い』と言われなかったのがせめてもの救いだった」など、自身のいじめ体験を語った。

 氏家優希さん(19歳)は、「小学校からいじめられていて、学校に行くか死ぬかで葛藤し苦しかった。今、いじめを受けている子に伝えたいのは『とにかく逃げて』ということ」と訴えた。

◎新法案の今後


 当日は、「多様な学び保障法を実現する会」運営委員によるシンポジウム「新法、私たちはどこまで来たか」も行なわれた。「子どもの多様な学びの機会を保障する法律」案は第1回JDECにて採択された政策提言以降、議論が重ねられてきた。
 
 今後について、同会共同代表の奥地圭子さんは「法案の中身はまだ骨子案段階。子どもや親などからも直接意見を聞く機会ももっと必要だと考えているし、反対意見から学ぶことも多い。法律をつくることを情勢を見ながら着実にすすめたい。同時に、大事なことは、子どもから出発して考えていく人を増やしていくこと」と、最後に語った。
(小熊広宣)