自由ゆえの"善し悪し”
すべての不登校当事者らが抱える心配がある。そう「進学」だ。
小中学と高校の環境は、ほとんど変わらないから「高校ってどんなところ?」とイメージに困る心配はあまりない。
けれど、「大学」は高校までの環境と全然ちがうので、どんな場所なのかをイメージするのは難しいと思う。そこで、不登校から大学に進学するうえで、実際に私が感じた「大学がどんなところなのか」ということについて、私の実体験を元に伝えたい。
①クラス
高校までの学校と大学のもっとも大きなちがいは「自由度」にある。大学はとても「自由」だ。
まず「クラス制度」がなくなる。高校までは誰でも何らかのクラスに所属していて、授業も学校行事も同じ教室でクラスメートといっしょに行なわなければならなかった。クラス制度があると、体罰をするような先生やいじめなどから逃げられない。しかし、大学ではそんなことはない。イヤな奴とは関わらなければいいだけで、気の合う仲間とだけ付き合っていればいい。この点に関しては高校までの学校と比べて、すごく気楽だった。
②勉強
大学では、勉強したい分野や講義を自分で選んで、自分ですべての時間割をつくることが基本になる。
学べる内容は大学や学科によってもちがうが、基本的になんでも学ぶことができると考えてさしつかえない。極端な話、興味がある講義にこっそり忍び込んだってかまわないのだ。「臨床心理学」や「発達心理学」「教育心理学」などは、不登校との関連があり、私自身の不登校経験が役に立ったのを覚えている。
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