監督のハナさんは、8歳で学校を不登校した。そして、19歳で本作を完成させた。イランに住む彼女が、どんな思いでアフガニスタンを舞台に映画を撮ろうとしたのか、私も不登校を経験し、同い年という共通点でも興味を持った。
映画から見えてくるのは、消えない戦争の苦しみ、タリバンなどの圧力から来る恐怖、伝統的理由や治安の悪さから、女の子が教育を受けるのが難しい現実……。
シンプルな映画のなかにはいくつもの問題が描かれている。純粋な楽しさや興味から湧いてくるのが「学び」の根本だということも、型にはまった学校教育から抜け出たハナさんだからこそ、表現できたメッセージのひとつかも知れない。
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