連載「不登校再考」
私が日々接しているのは18歳以上の20代を中心に30代までの若者たちだ。シューレ大学にいる若者たちは、知るとか、表現するということを通じて自分とは何者か、自分はどのように社会とつながっていこうかというようなことを模索している。模索といっても、今までに生きてくるなかで自分のなかにもさまざまな縛りがあり、そうかんたんに身動きができないというようなところから始めることになる。
身動きがとりにくいという状況はなかなか根深いもので、何が自分をどのように縛っているのかも、その正体がわからないように感じることも多いからだ。不登校に関する「縛り」も、そう単純なものではない。
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