不登校新聞

創刊号(1998.5.1)

【集会情報】親の会の世話人らが合宿

2013年03月06日 15:02 by koguma
 四月四日から五日にかけて、静岡県清水市で、全国ネットワーク南関東ブロックにつどう各地の親の会、居場所の世話人らが合宿をひらき、静岡を中心に、東京、千葉、埼玉、神奈川の計一七の親の会から、四四名が参加した。

 ふだん会で話されていること、各地の不登校の状況、行政や学校の対応、運営していくことのむつかしさなどのほか、児童福祉法の改正にともなって、児童自立支援施設(旧教護院)や情緒障害児短期治療施設がどのように動いているかなど、各地の状況が話しあわれた。

 静岡県では、進級・卒業にともない、給食費の支払いの用紙と思いこまされて親が除籍願いにハンコを押し、除籍にされた例などが話された。除籍になったことを親が抗議しようとしたところ、小さな商店街のなかで「校長に恥をかかせた」と村八分のような状態におかれてしまったという。今なお、不登校であることで地域で孤立してしまうことがあるということ、そのつらさなどが話された。

 また、昨年、東京都立川市で卒業が認められず原級留置になったものの、親の会が学校と話し合った結果、六月に入ってから三月にさしもどしての卒業になった例など、親がおたがいに支えあうなかで解決した例なども話された。

 児童自立支援施設については、厚生省から各都道府県知事らに出された文書のなかに、「学校に行っていないこと又は高校を中退したことを理由として入所対象とはならないものであり、これらの点について、児童及びその保護者、児童相談所、児童自立支援施設等の関係者に誤解が生じることのないよう、特に留意し、周知徹底を図られたいこと」との一文が入っていることなどが確認された。(二面に関係記事)。

 また、不登校=情緒障害という見方がいまでもされるが、「情緒障害」という言葉そのものが、医学的にはない言葉であり、行政が便宜的につくった言葉であること、そのことから不登校がマイナス視されることがあり、「情緒障害」といいう言葉を使わないよう行政に求めていることなどが話し合われた。

 少しずつ不登校をめぐる状況は変わってきているが、本質的にはなかなか変わっていかない歯がゆさのようなものがある。

 そういう問題意識から、学校の籍を選べるようになったらいいのではないかという話がでた。学校の外で生きることを制度的に認めさせることで、もっと学校の外が豊かになり、いまよりも苦しまずに学校の外に生きることを認められるようになるのではないか。

 しかし現状から考えると、現実的にいま苦しんでいる親の人にそんな話はできないといった意見や、いつかやらなければ同じ苦しみがくりかえされるといった意見など、切迫した議論がかわされた。

 また、八月二一日~二二日には、全国ネットワーク主催で、「登校拒否を考える夏の全国合宿」が開かれる予定で、そのもちかたへの要望なども意見交換された。

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