10周年座談会を機に、教育の本質をめぐる討論が続き、とても勉強になっています。そのひとつ、「教育の多様化」をめぐる問題は「21世紀の不登校問題」を考えるうえでとても重要な課題ですが、「多様化」が論じられること自体、教育の世界が「閉ざされた社会」であることを象徴しているように思います。
そもそも、6歳になったら「お上」の決めた小学校に入学し、6年経ったら中学校に進み、3年後に高校受験で「人生の進路」を左右されるというシステムは、一体誰のためにあるのでしょうか?
「学区自由化」の動きはありますが、これは公立学校のどれかを選ぶだけです(選べないよりいいですが)。一方、私立小学・中学の「お受験」は過熱気味のようですが、それも一定の経済力のある家庭にかぎられています。つまり、どちらもすべての子どもや家庭にとって「選択の自由」にはなっていません。
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