不登校・ひきこもりが終わるとき――。勢いよくタイトルが飛び込んでくる1冊だ。多かれ少なかれ、よかれ悪しかれ、みなその答えを探しているからだろう。わが子を想うがゆえ、「具体的にいつごろになったら?」「何をすれば終わるの?」など、親の悩みは尽きない。
本書には「不登校は〇〇すれば即解決」といった類の本に書かれているような小手先のマニュアルは載っていない。やや大げさかもしれないが、理解と対応の道しるべとして書かれている指摘からはすべて、著者である丸山康彦さんの半生に起因する重みと厳しさと、それを軸にした温かみを感じてならない。
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