不登校新聞

388号 (2014.6.15)

当事者手記 ネットに逃げた理由

2015年01月29日 10:11 by kito-shin


今回はライター・井上結貴さんに不登校時、ネットにはまり込んだその経緯と心境について執筆いただいた。


 電話で時報を聞いたことはありますか。117番に電話をかけると、おばさんの声が現在の時刻を知らせてくれるのです。15年ほど前、午前4時~午前5時 は、テレビもラジオも砂嵐という空白の時間帯でした。とにかく寂しくて、つらくてしかたがない。そんなとき、117番を押すとライブ感のある人の声が聞こえてきて、ひとまずそれで安心する。誰かと喋りたいのに誰もいない。この孤独感は数年後、ネット時代がやってきてようやく緩和します。
 
 ネットに入り浸るようになった当初、私はおもにチャットルームにいました。エンドレスで開かれているチャットルームでの集会は、まるでお祭りのようで、幼きころ、午前4時に噛み締めていた孤独も薄まりました。ですから、ひきこもりの原因をいまだにネットのせいにする人がいますが、それは、たぶんちがいます。
 
 なぜならばネットはあくまで手段であって、それ自体が目的ではないからです。だから私は今の人々はずいぶん恵まれているなあと思うし、むしろ逃げ場がなかった昔より、とても環境がよくなったように思います。


大好きなキョロちゃんと映ってもらいました
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